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子宮外妊娠日記(vol.4 手術の夜)

手術の後は一時間おきに看護士さんが検温と血圧測定、腸の音を聞くのとオムツ(?)の中を覗いて出血がないかを確認しに来る。

同室の人も同じ日に手術をされたので、同じようにされているようだ。

看護士さんて大変な仕事だな~。夜すぐ眠くなる私には到底ムリな仕事だ滝汗

真夜中から交代されたのか、違う看護士さんが来るようになった。その人が私が習ってるモダンダンスの先生によく似てて、勝手に先生のお姉さんと思うことにした。
似てるだけだけど、知ってる人が見に来てくれるみたいで心強かったハート

看護士さんは「しょっちゅう来てごめんね。眠れないでしょ」と言ってくれたけど、
「手術の時に爆睡したみたいで、あまり眠くないから大丈夫です」と笑って答えた。
聴診器をお腹にあてて「腸もよく動いてるわ。痛いかもしれないけど、横を向いたりもしてね。あまり動かないと傷口と腸が癒着してしまうことがあるから」と。
それは酷だわ蒼ざめ 先生のお姉さん。
ちょっと動くだけでも、かなり痛いのに横を向けだなんて・・・。

でもちょっとトライしてみる。
左を向こうとまず右肩を浮かしてみたけど、おそらく10度も上がらないうちに断念。
90度が果てしなく遠く感じる。

挑戦に疲れ少し寝た。

無性にトイレに行きたくなって目が覚めた。
排尿のための管が入っている筈なのになぜ?
ガマンできず、ナースコールを押す。
「オシッコしたいんですけど・・・」

すぐに看護士さんが来てくれた。
管が曲がっていて流れなかったらしい。

さっき横を向こうとして、もがいてたせいかしら汗

今晩はおとなしく寝ることに決めた。

子宮外妊娠日記(vol.3 いよいよ手術)

ファイル 18-1.jpg←今日の食事汗
点滴と「絶食中 水分不可」の札が頭上にぶら下がってます。

時間はもう13:30。彼氏も仕事を抜けて来てくれた。
部屋では点滴の用意。ブドウ糖なので、飲食できない代わりのご飯だ。
水も飲めないのはかなり辛いドクロ
左腕に太い針が差し込まれる。
これは明日まで付けたままになるらしく、テープで頑丈に固定される。

「あとは、血が固まるまでの時間の検査と剃毛と浣腸もしときましょうね。剃毛は恥骨くらいまでで、ツンツルテンにはしないから安心して下さい」と笑顔の看護婦さん。
彼も一緒に居るのに、そんなはっきりと言われ恥ずかしい・・・

検査などの合間に、麻酔科の人が手術時に使用する麻酔の説明に来たり、
薬剤師が薬のアレルギー確認に来たりと慌しく準備は進み、時間はもう16時。

先生に呼ばれ、彼と一緒に手術の説明を聞く。
絵を描きながら説明してくれるので、とても解りやすい。
今回は腹腔鏡手術で、お腹を3ヶ所切って、処置しやすいようにお腹の中にガスを入れて膨らませて、右卵管を切除するという。
卵管を取っても左右の卵巣から排卵されるので、生理は毎月くるとのこと。
右の卵巣から左の卵管まで離れてるけど、どうやって行くのか聞いてみた。
絵で描くと離れているように見えるけど、実際の卵巣は子宮の裏側に左右並んであるので、問題ないとのこと。

いよいよ手術室へ向かう。
今まで歩いていろんな検査に回ったのに、今度は車椅子に乗って移動。
「ホントに病人みたい」って照れてると、
「病人や」って彼に突っ込まれる。

手術室の前で彼とはお別れ。
最後に手を握ってもらう。

この状況を他人事のように冷静に観察する自分と、全身麻酔から目覚められるのか、麻酔が切れた後の痛みはどんなものなのか怯える自分とが交錯する。

手術室に入ったところで、ベッドに寝かされる。
手術室の中にまだいくつかの小部屋が並んでいて、入り口から三番目くらいの部屋に入る。
部屋の真ん中にベッドがあり、5人くらいのスタッフが待ち構えている。そのベッドに数人で抱えられ、素っ裸で横たわる。男の人もいるのに、恥ずかしい滝汗
すぐに腕や胸に血圧や心拍を測るものを取り付けられる。点滴でまず痛み止めを入れられる。その後に麻酔が入れられフワァ~としてきますよと告げられる。
麻酔がきくまでにいろいろ観察しようと部屋を見回そうとしたけど頭まで動かせないので視界が狭い。
頭の右上に血圧と心拍が表示されるモニタのようなものがあるのが見えたくらいで、思ったより早くフワァ~となってきた。
他の人の子宮外妊娠体験談のブログで読んだ記事では、『麻酔が激痛だった』というのもあって怖かったけど、全く傷みもなく気持ちよくなってきたので、ひと安心しながら眠りについた。

経験したことのないお腹の痛みで目が覚めた。
目を開けても涙目になっているのか、麻酔が残っているのかぼんやりとしている。
いつの間にか部屋に戻っていた。
彼氏もベッドの脇にいるのがわかった。
でも、ただただお腹が痛い。腹腔鏡手術は傷口が小さくて負担が少ないと聞いていたけど、お腹を切った以上やっぱり痛いドクロ
「痛い痛い~」と唸ってると、彼が看護婦さんを呼んでくれた。
肩に痛み止めの注射を打ってもらった。これがまた普通の注射よりだいぶん痛い。
しばらくすると痛みが楽になり、また眠りについた。

再び目覚める。
さっきと同じように彼氏がそばにいてくれた。
時間を聞くと、もう20時だった。
手術は1時間半くらいで終わって、2時間くらいで麻酔から目覚めたらしい。
痛み止めが効いてるのか、お腹の痛みはそれほど感じないけど、尿を流す管がささっているのが、違和感があって気持ち悪い。

彼とやっと会話らしい会話をする。
「痛くてもっと泣くかと思ったけど、うんうん唸って怒ってたわ」と笑う彼。
「だって痛いことされたら腹が立つ」って笑う余裕もあり。
ただ動くと激痛汗
「手術の時に左の卵巣にも腫瘍が見つかって、それも取ってもらったよ」と彼から衝撃発言。
「良性の腫瘍やから、取ってしまえば問題ないって。ただその腫瘍から出てきたものにビックリしたわ。髪の毛がいっぱい出てきたよ! 先生は卵巣は体のパーツを作る元やから体のいろんな物を作ってしまうことがあり、髪の毛はよくあることだとは言ってはったけど、目が点になったわ」と、衝撃グロ映像好きな彼がひくくらいなので相当な衝撃だったと察しがつく。
自分でも気持ち悪い。数年前に婦人科にホルモン検査に行った時に、左の卵巣が腫れてるかもしれないけど、何か異常を感じるようなら来てくださいと言われたことを思い出した。
痛みも何も感じなかったので忘れていたけど、大きくなり続けていたんだ。
今回、赤ちゃんを産めなかったのは残念だったけど、この腫瘍を知らせてくれるために犠牲になってくれたのかなぁと赤ちゃんに大感謝。

話をしているうちに21時になり面会終了のアナウンスが流れる。
「お母さんに連絡するから電話番号教えて」と彼。
なんて気の利く人なんでしょうハート
まだ会ったこともない私の親に電話をしてくれると言う彼に年下ながら頼もしさを感じる♪

今度はちゃんと夫婦として子供ができるといいねLOVE LOVE


今回見つかった腫瘍は卵巣嚢腫(のうしゅ)と言います。
私のは成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)だったようです。
サイトによっては皮様嚢腫という名前でも出ていました。

【体験者ブログ】
子宮外妊娠体験記
~不妊・流産・子宮外妊娠を乗り越えて~
2004年 卵巣嚢腫体験記

子宮外妊娠日記(vol.2 中絶?)

1泊入院なので、いつもダンスに行くときの大きめボストンに荷物を詰め込み
自転車で病院へ向かう。

病院に入り、まず入院受付に行く。
入院申込書を提出すると、早速つっこみが入った。
保証人欄は彼氏に書いてもらったが、続柄が未記入だった。
「彼氏なんですけど、なんて書いたらいいですか?」と質問すると、
とても困った顔をされた。
「結婚するかまだ未定ですけど、婚約者とかなら大丈夫ですか?」
「はい!」と安心顔。細かいのか適当なのか・・・汗
入院保証金1万円を渡し、手続き完了。

産婦人科の受付へ行く。
5分ほどで名前を呼ばれ先生と会うこともなく、いきなり診察台へ座らされる。
お腹のところにカーテンがあるので、何をされるのか全く見えないけど、
器具の音だけがガチャガチャ聞こえる。
何やらとても痛い。
処置の時は静脈麻酔をするって聞いたのに、この痛みは一体なに?
もう子宮の中を掻き出されたの?

痛みにとまどってるうちに診察台から解放。
廊下で待つように言われる。

しばらくすると看護婦さんが来て「お部屋へご案内します」と荷物も持ってくれた。
ホテルみたい♪
部屋は3階の二人部屋の入り口側。小さなベッドと有料のテレビと冷蔵庫。
収納も兼ねた付添い人用のベンチがあるだけ。
これに着替えて待っていて下さいと、膝丈の浴衣のような服を渡される。
さっきからお腹が痛いので、何をされたのか聞いてみる。
子宮の中を掻き出す準備で、子宮の中にスポンジのような物を入れて、そのスポンジが水分を含んでいくことで膨らみ子宮口を徐々に開いていくらしい。
生理痛のような痛みがあるけど、がまんして下さいとのこと。

別の看護婦さんが来て、「近くにご両親や親族の方はいらっしゃいますか?」
と聞かれ、??と思いながら「いません」と答える。
「先生が今日、緊急で手術をしたいとおっしゃってるのですが、手術の場合は親族の方の承諾と立会いが必要です。どなたか至急来られませんか?」
「母はいますが、遠いので急には来れませんし、他の親族も近くにはいません」
「パートナーさんは来れますか? でも籍は入れてないんですよね。こういうこともあるから、子供を作るならちゃんと籍を入れてからじゃないと・・・」とお説教もプラスされる。
それはごもっともなので何も言えない。「彼も仕事に行っているので、抜けられるかわかりませんが、連絡してみます」と伝える。
「どなたか親族にも連絡をお願いします」と念を押される。

母に電話する。幸い今日は仕事ではないらしい。
まず妊娠したことを告げる。
母も「まだ結婚もしてないのに!云々・・・」内容はお説教だけど、声は嬉しそう。
嬉しそうな所申し訳ないけど、残念ながら正常な妊娠ではなく、今日手術することになったと説明する。
母も心配して「行ってあげたいけど、お婆ちゃんがいるから・・・」
そう実家には90近い祖母がいるので、母が家を空けられないのはわかっていた。

看護婦さんに母と連絡がとれたけど、来るのは無理だと伝える。
仕方ないので、先生から電話で手術内容の説明を母にして、立会いや同意書のサインは彼氏にしてもらうことを了承してもらうことで話がついた。

昨日の先生が突然部屋に現れる。
「昨日の採血の結果、妊娠ホルモンの数値が9000を超えてたので、これはやはり受精卵がどこかで成長している可能性が非常に高いです。金曜日の今日手術できなかったら、次は週明けになってしまい、それだと卵管が破裂する危険性があるので、急で申し訳ないけれど、今日手術しておきましょう」

おいおい汗 先生の休みの都合ですか!
と思いながらも、卵管破裂は怖いので即了承。
手術の詳細は彼氏がきてから説明してくれるとのこと。

じゃ手術の準備も進めていきますね~と看護婦さん。
1階でレントゲンと心電図をとって、売店でT字帯とフラットのオムツを買ってきて下さい。
オムツ?? 恥ずかし・・・ T字帯って何? と思いながら、言われた通りに売店で購入。
T字帯はふんどしみたいなものでした。確かにTの字だ(笑) 

vol.3に続く...

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