←今日の食事
点滴と「絶食中 水分不可」の札が頭上にぶら下がってます。
時間はもう13:30。彼氏も仕事を抜けて来てくれた。
部屋では点滴の用意。ブドウ糖なので、飲食できない代わりのご飯だ。
水も飲めないのはかなり辛い
左腕に太い針が差し込まれる。
これは明日まで付けたままになるらしく、テープで頑丈に固定される。
「あとは、血が固まるまでの時間の検査と剃毛と浣腸もしときましょうね。剃毛は恥骨くらいまでで、ツンツルテンにはしないから安心して下さい」と笑顔の看護婦さん。
彼も一緒に居るのに、そんなはっきりと言われ恥ずかしい・・・
検査などの合間に、麻酔科の人が手術時に使用する麻酔の説明に来たり、
薬剤師が薬のアレルギー確認に来たりと慌しく準備は進み、時間はもう16時。
先生に呼ばれ、彼と一緒に手術の説明を聞く。
絵を描きながら説明してくれるので、とても解りやすい。
今回は腹腔鏡手術で、お腹を3ヶ所切って、処置しやすいようにお腹の中にガスを入れて膨らませて、右卵管を切除するという。
卵管を取っても左右の卵巣から排卵されるので、生理は毎月くるとのこと。
右の卵巣から左の卵管まで離れてるけど、どうやって行くのか聞いてみた。
絵で描くと離れているように見えるけど、実際の卵巣は子宮の裏側に左右並んであるので、問題ないとのこと。
いよいよ手術室へ向かう。
今まで歩いていろんな検査に回ったのに、今度は車椅子に乗って移動。
「ホントに病人みたい」って照れてると、
「病人や」って彼に突っ込まれる。
手術室の前で彼とはお別れ。
最後に手を握ってもらう。
この状況を他人事のように冷静に観察する自分と、全身麻酔から目覚められるのか、麻酔が切れた後の痛みはどんなものなのか怯える自分とが交錯する。
手術室に入ったところで、ベッドに寝かされる。
手術室の中にまだいくつかの小部屋が並んでいて、入り口から三番目くらいの部屋に入る。
部屋の真ん中にベッドがあり、5人くらいのスタッフが待ち構えている。そのベッドに数人で抱えられ、素っ裸で横たわる。男の人もいるのに、恥ずかしい
すぐに腕や胸に血圧や心拍を測るものを取り付けられる。点滴でまず痛み止めを入れられる。その後に麻酔が入れられフワァ~としてきますよと告げられる。
麻酔がきくまでにいろいろ観察しようと部屋を見回そうとしたけど頭まで動かせないので視界が狭い。
頭の右上に血圧と心拍が表示されるモニタのようなものがあるのが見えたくらいで、思ったより早くフワァ~となってきた。
他の人の子宮外妊娠体験談のブログで読んだ記事では、『麻酔が激痛だった』というのもあって怖かったけど、全く傷みもなく気持ちよくなってきたので、ひと安心しながら眠りについた。
経験したことのないお腹の痛みで目が覚めた。
目を開けても涙目になっているのか、麻酔が残っているのかぼんやりとしている。
いつの間にか部屋に戻っていた。
彼氏もベッドの脇にいるのがわかった。
でも、ただただお腹が痛い。腹腔鏡手術は傷口が小さくて負担が少ないと聞いていたけど、お腹を切った以上やっぱり痛い
「痛い痛い~」と唸ってると、彼が看護婦さんを呼んでくれた。
肩に痛み止めの注射を打ってもらった。これがまた普通の注射よりだいぶん痛い。
しばらくすると痛みが楽になり、また眠りについた。
再び目覚める。
さっきと同じように彼氏がそばにいてくれた。
時間を聞くと、もう20時だった。
手術は1時間半くらいで終わって、2時間くらいで麻酔から目覚めたらしい。
痛み止めが効いてるのか、お腹の痛みはそれほど感じないけど、尿を流す管がささっているのが、違和感があって気持ち悪い。
彼とやっと会話らしい会話をする。
「痛くてもっと泣くかと思ったけど、うんうん唸って怒ってたわ」と笑う彼。
「だって痛いことされたら腹が立つ」って笑う余裕もあり。
ただ動くと激痛
「手術の時に左の卵巣にも腫瘍が見つかって、それも取ってもらったよ」と彼から衝撃発言。
「良性の腫瘍やから、取ってしまえば問題ないって。ただその腫瘍から出てきたものにビックリしたわ。髪の毛がいっぱい出てきたよ! 先生は卵巣は体のパーツを作る元やから体のいろんな物を作ってしまうことがあり、髪の毛はよくあることだとは言ってはったけど、目が点になったわ」と、衝撃グロ映像好きな彼がひくくらいなので相当な衝撃だったと察しがつく。
自分でも気持ち悪い。数年前に婦人科にホルモン検査に行った時に、左の卵巣が腫れてるかもしれないけど、何か異常を感じるようなら来てくださいと言われたことを思い出した。
痛みも何も感じなかったので忘れていたけど、大きくなり続けていたんだ。
今回、赤ちゃんを産めなかったのは残念だったけど、この腫瘍を知らせてくれるために犠牲になってくれたのかなぁと赤ちゃんに大感謝。
話をしているうちに21時になり面会終了のアナウンスが流れる。
「お母さんに連絡するから電話番号教えて」と彼。
なんて気の利く人なんでしょう
まだ会ったこともない私の親に電話をしてくれると言う彼に年下ながら頼もしさを感じる♪
今度はちゃんと夫婦として子供ができるといいね
今回見つかった腫瘍は卵巣嚢腫(のうしゅ)と言います。
私のは成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)だったようです。
サイトによっては皮様嚢腫という名前でも出ていました。
【体験者ブログ】
☆子宮外妊娠体験記
☆~不妊・流産・子宮外妊娠を乗り越えて~
☆2004年 卵巣嚢腫体験記